国債報償運動の世界化を~!
国債報償運動記念事業会は韓国で起きた国債 報償運動の誇らしい精神を世界の人々と共有で きるようにユネスコ世界記憶遺産登録を推進し ています。
世界でも稀であったこの運動が追い求めた真 の価値のこもった記録物を体系的に保存し、全 ての人類が活用できる基盤を作ろうという趣旨 であります。
国債報償運動は、帝国主義による外債を媒体 とした金融侵略に対して、「全国民が自発的に 外債を担って解決しよう」とする国民の道理、 義務、責任意識に基づいた、平和共存を志向し た運動でした。この運動の価値は老若男女、貧 富貴賎を問わず犠牲的な寄付を厭わなかった 「参加主体の多様性」と禁煙、禁酒、節米、装 飾品自粛などの「独特な募金方式」、さらに共 同体中心の自発的かつ積極的であった「啓導的 な展開方式」に市民の責任意識が輝いているこ とであります。この価値は責任消費、企業の社 会的責任など、21世紀の社会的責任運動にまで もその脈絡が引き継がれています。
韓国経済をも巻き込んだ1997年の東アジア 金融危機の際には、「金集め運動」という第二 の国債報償運動として再現されました。当時の 危機的な国家不渡りの状況を早期に乗り越える のに大きく貢献した「金集め運動」もこの精神 に由来しています。
このような点から、国債報償運動は今日途方 もない累積負債に苦しんでいる世界各国の負債 危機を解決するための一代案として注目に値す ると言えましょう。